Tip-6:QGISでGeoTIFFのCRSを変換・統一する
概要
QGISを用いて、既存の GeoTIFF(ラスタデータ)
の座標参照系(CRS)を確認し、
別の CRS に変換したり、他のレイヤと同じ CRS に統一する方法を示す。
※ 事前に新しいラスタレイヤを作成する必要はない。
Step-by-Step(推奨・確実な方法)
1. 既存の GeoTIFF を QGIS
に読み込む
- QGIS を起動する
- レイヤ → レイヤを追加 → ラスタレイヤを追加
を選択する
- CRS を確認・変換したい 既存の GeoTIFF ファイル
を指定して読み込む
- マップキャンバス上に表示されることを確認する
※ この操作は 新しいラスタを作成するものではなく、
既存の GeoTIFF
ファイルを表示(読み込み)しているだけである。
2. 既存 GeoTIFF の CRS
を確認する
- 対象の GeoTIFF レイヤを右クリックする
- プロパティ を選択する
- 情報(またはソース) タブを開く
- 表示されている CRS(例:EPSG:4326, EPSG:32654
など) を確認する
3. 変換先 CRS を決める
- 次のいずれかを基準に 変換先 CRS を決める
- 他のレイヤ(点・線・ポリゴン)と同じ CRS
- iRIC など、後続処理で指定されている CRS
- 必要であれば、EPSG コードを控えておく
4. GeoTIFF を別 CRS
に変換して保存する
- 対象の GeoTIFF レイヤを右クリックする
- エクスポート → 別名で保存… を選択する
- 表示されるダイアログで、以下を 上から順に 設定する
- ファイル名:新しく作成される GeoTIFF の名前
- CRS:変換先の CRS
- 形式:GeoTIFF(通常はデフォルトのままでよい)
- OK をクリックする
※ この操作により、
- 既存の GeoTIFF をもとに
- 再サンプリングされた新しい GeoTIFF が作成される。
5. 変換結果の確認
- 新しく作成された GeoTIFF が自動的に表示されることを確認する
- 他のレイヤと正しく重なって表示されることを確認する
- レイヤのプロパティで、CRS
が意図したものになっていることを確認する
CRSコードについて(簡単な説明)
- CRS(座標参照系)は、地図上の位置をどのような座標で表すかを定義する
- EPSGコードは、CRS
を番号で一意に識別するためのコード
- 例:
- EPSG:4326:緯度・経度(度)
- EPSG:326xx:UTM 座標系(単位:m)
注意(重要)
- ラスタの CRS 変換は データの再計算を伴う
- 表示だけ CRS を合わせる(オンザフライ変換)操作とは
別である
- 元の GeoTIFF
は保持され、必ず別ファイルとして保存される
参考情報
EPSG.io
EPSGコードを番号や地図から検索できるサイト。CRSの概要確認に便利。
spatialreference.org
CRS の詳細定義(WKT
形式など)を確認できる。技術的な確認に有用。
QGIS ドキュメント(CRS)
QGIS における CRS の考え方や設定方法の公式解説。