Tip-7:QGISでGeoTIFFの解像度(セルサイズ)を変更する
概要
QGISを用いて、既存の GeoTIFF(ラスタデータ)の
解像度(セルサイズ) を変更し、
粗くしたり細かくした新しい GeoTIFF を作成する方法を示す。
※ この操作は リサンプリング を伴い、
元データとは別の GeoTIFF が新たに作成される。
Step-by-Step(推奨・確実な方法)
1. 既存の GeoTIFF を QGIS
に読み込む
- QGIS を起動する
- レイヤ → レイヤを追加 → ラスタレイヤを追加
を選択する
- 解像度を変更したい 既存の GeoTIFF を読み込む
- マップキャンバスに表示されることを確認する
※ ここでは
新しいラスタを作成しているわけではなく、
既存ファイルを読み込んで表示しているだけである。
2.
現在の解像度(セルサイズ)とサイズを確認する
- GeoTIFF レイヤを右クリック → プロパティ
- 情報(またはソース) タブを開く
- 以下を確認する
- ピクセルサイズ(X, Y)
- ラスタサイズ(列数・行数)
- 単位(m、度 など)
ピクセルサイズについて(重要)
- ピクセルサイズとは、
1画素が実空間で表す大きさを意味する
- 単位は CRS に依存する
- 平面直角座標系(UTM 等):m
- 緯度・経度(EPSG:4326):度
- 通常の DEM では、X と Y は同じ値(正方セル)
3. 解像度を変更して GeoTIFF
を作成する
- GeoTIFF レイヤを右クリックする
- エクスポート → 別名で保存… を選択する
- 表示されるダイアログで、以下を 上から順に 設定する
ファイル名:新しく作成される GeoTIFF
の名前
CRS:通常は元データと同じ CRS
のままでよい
解像度の指定方法(どちらか一方)
- ピクセルサイズ(X, Y)
- 値を大きくすると 粗くなる
- 値を小さくすると 密(高解像度)になる
- 幅(列)・高さ(行)
- 列数・行数を増やすと 密になる
- 列数・行数を減らすと 粗くなる
※ 右側の
- レイヤ解像度 ボタン
- レイヤサイズ ボタン
を押すと、元データの現在の値が自動入力される。
- OK をクリックする
※ この操作により、
- ラスタは 再サンプリング され
- 指定した解像度の 新しい GeoTIFF が作成される。
4. 変更結果の確認
- 新しく作成された GeoTIFF が表示されることを確認する
- プロパティで、
- ピクセルサイズ
- 列数・行数
が指定通りになっていることを確認する
- 元データと重ねて表示し、見た目の違いを確認する
解像度指定方法についての整理(重要)
- ピクセルサイズ指定
→ 実空間(m、度)を基準に解像度を指定する方法
- レイヤサイズ指定(列・行)
→ 画像のピクセル数を基準に解像度を指定する方法
👉
どちらの方法でも、ラスタがカバーする実空間の範囲(縦×横のサイズ)は変わらない。
解像度変更に関する重要な注意
- 解像度を変更すると、GeoTIFF が保持する
地形標高データの格子間隔(解像度)も同時に変わる。
- ただし、解像度を細かくしても、元データ以上に地形の精度が向上するわけではない。
注意(重要)
- 解像度変更は 不可逆(元データには戻らない)
- 必ず 別ファイルとして保存する
- 緯度・経度 CRS のまま解像度を変更すると、
単位が「度」になり直感的でない
→ DEM では
平面座標系に変換後に解像度変更が推奨される
参考情報
- QGIS ドキュメント(ラスタの再サンプリング)
QGIS におけるラスタ解像度変更の公式解説。