Tip-9:iRIC用CSVの中身を確認・整理する
概要
QGIS 等から出力した CSV ファイルを、
iRIC
などの数値解析ソフトで安全に読み込める状態かどうかを確認・整理する。
ここで行う作業は GIS 操作ではなく、
解析前のデータ品質チェック(QA)である。
CSVの中身チェックとは何か(重要)
CSV の中身チェックとは、
座標・値・区切り・点数が、解析ソフトで正しく解釈されるかを確認する作業
である。
チェック項目(最小限・必須)
1. 列構成の確認(最重要)
- 列が x, y, z の3列になっているか
- 余計な列が含まれていないか
(例:id, fid, remark など)
- 列の 順番 が想定どおりか
※ iRIC などでは 列順が厳密な場合が多い。
2. 区切り文字の確認
- カンマ区切り(,) になっているか
- セミコロン(;)区切りになっていないか
(OS・地域設定によって起こりやすい)
3. 数値として読めるか
- x, y, z がすべて 数値になっているか
- 以下のような値が混在していないか
4. NoData・異常値の確認
- z 列に以下のような値が含まれていないか
-9999
-3.402823e+38
- 明らかに不自然な値
※ 含まれている場合は、
削除または適切な値への置換が必要。
5. 点数の確認
- 行数が想定より極端に多くないか
- 解像度・切り出し範囲と整合しているか
※ 点数が多すぎる場合は、
事前に 範囲を切る/解像度を落とすことを検討する。
6. 座標の妥当性確認
- x, y が想定する座標範囲に入っているか
- CRS を取り違えていないか
(例:度のはずが m、m のはずが度)
確認方法(おすすめ順)
方法1:表計算ソフトで確認(簡易)
方法2:QGISで再読み込み(確実)
- CSV を QGIS に点データとして読み込む
- 元の GeoTIFF や地図と重ねて表示する
- 位置・分布に違和感がないか確認する
👉 最も確実なチェック方法
注意(重要)
- CSV は「見た目が正しそう」でも
解析ソフトでは読めないことがある
- 解析がうまく動かない場合、
原因の多くは CSV の中身にある
まとめ
- CSV の中身チェックは
解析を始める前の安全確認
- 手間は少ないが、
トラブル回避効果は非常に大きい