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フォーラム

タイムステップによって解析結果が違うのは

  • 2025年08月03日
  • MORITA

土石流シミュレーションの条件設定において、
タイムステップだけを変えただけで、解析結果(土石流の氾濫範囲)が大きく異なります。
(タイムステップ以外の地理的・計算条件はすべて同じです)
添付ファイル①は、タイムステップを0.001,ファイル②はタイムステップ0.002です。(DepthMax)
氾濫の範囲(幅)は、100m以上違ってきます。
Morphoのシミュレーションでは、すべて同じ条件で実行しても、結果がことなることはありましたが、タイムステップの違いはかなり大きいです。
粗度係数・流動深・粒径等の条件以上に、タイムステップの設定が最も結果を左右するものでしょうか。

タイムステップ.jpg
iRICでは、添付されたファイルの安全性を保証しておりません。

コメント

  1. hiroshi.takebayashi より:

    非常にわかりやすい例をご紹介頂き,ありがとうございます.
    もう少し詳しく調べなければ分かりませんが,おそらく,0.001秒の計算結果はある程度上手く計算できており,0.002秒の計算はタイムステップが大きすぎて上手く計算できていないと判断できます.
    土石流は,対象地点の勾配が平衡勾配以上であれば,地盤が浸食されて土石流の規模が大きくなります.そのため,タイムステップが大きすぎると,計算誤差で本来土石流が流れないような解析格子に土石流が流れてしまい,その場所の勾配が平衡勾配以上であれば,地盤が浸食されて土石流が発達してしまいます.0.002秒ではそのような現象が発生していると予想されます.この点は土石流の数値シミュレーション独特の難しさです.洪水氾濫などであれば,計算誤差で本来流れない場所に水が流れてもそこで水の量が増えることはありませんが,土石流の場合は計算誤差で流れ込んだ地点の勾配が平衡勾配以上であれば体積が増えることがあり,土石流が発達しない場所でも発達してしまうことがあるので注意が必要です.
    なお,粗度係数や流動深はMorpho2DHによる土石流解析の設定条件ではありませんので,何か誤解されていると思いますよ.

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