河床変動の一次元計算(Nays1D+)、及び、2次元計算(Nays2DH)を行う予定です。河道に護床工区間やコンクリート製落差工がある場合、それらの区間は洗堀はされませんが、護床工区間などは場合によっては堆積は発生するかもしれません。このような場合、当該区間に関わるシェープファイルを準備して固定床にして適切な粗度を設定すれば、以上の現象は表現できるのでしょうか? また、シェープファイルは、高水敷、低水路、護床工を用意することになると思いますが、それぞれの領域が空間的に重なっていてもうまく粗度係数や移動床/固定床の区分を設定できるのでしょうか?
コメント
kurasige007903様
Nays1D+は使ったことがないのでわかりませんが、Nays2DHでは固定床と固定床高さを設定し、その高さより低くなる(侵食する)ことはなく、堆積は考慮するということが可能です。
とても適当な条件ですがサンプルのプロジェクトを以下に添付します。
計算結果を見ると固定床に設定された箇所で堆積が発生していることがわかると思います。
https://i-ric.org/webadmin/wp-content/uploads/2024/10/taiseki.ipro
シェープファイルは重なっていてもマッピング可能です。
同じ属性に関して、地理情報のマッピングは上に配置されているものが優先してマッピングされます。
なので格子全体を覆うような高水敷のポリゴンを用意してその上に低水路、護岸等を重ねることも可能です。
また、iRICではインポートする他にもiRIC上でポリゴンやラインを作成し、属性をマッピングする機能もあるので是非お試しください。
使い方についてはNays2DHのチュートリアルなどを実践すればわかるかと思います。
マッピングに関しては以下のiRICマニュアルで説明がされています。
iRIC User’s manual > プリプロセッサー > 格子 > 属性のマッピング
https://iric-gui-user-manual.readthedocs.io/ja/v4_jp/04/05/02_mapping.html
また、過去のフォーラムでマッピングの順序に対して細かく回答しておりますのでこちらも参考にしてください。
https://i-ric.org/forum/%e7%b2%97%e5%ba%a6%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/
とてもご丁寧なご指導と感謝申し上げます。
なお、ポリゴンで粗度などを設定するのは、実河川のように複雑な地形の場合はマウス操作が難しいので、座標からGISでシェープファイルを作成するほうが便利かなと思った次第です。