2014年7月11日、東京青山の室蘭工業大学東京サテライトオフィス（東京都渋谷区神宮前5-52-2 青山オーバルビル15F）にて開催された水文水資源学会主催のセミナーでiRICの講習会を行いました。
その際に一部の受講生に不具合が生じ計算を最後まで行うことができませんでした。不具合の原因を調査しましたので、ここに報告させて頂きます。

講習会はiRIC2.2で行いましたが、事前にiRIC2.3をダウンロードして頂いていた方が複数人おりました。
この方々には、再度iRIC2.2をインストールしてもらって講習を行ったのですが、

①iRIC2.2が入っているPCにiRIC2.3をインストールする場合、フォルダ選択を行わないと上書きされてしまうことが分かりました。
この問題は、2014/8/7以降のインストーラーにて解決済となっています。

②PCによっては、iRIC2.2とiRIC2.3が両方入っている場合、iRIC2.2のアイコンをクリックするとiRIC2.3が立ち上がる場合があります。
この問題も、2014/8/7以降のインストーラーにて解決済となっています。

③PCによっては、iRIC2.3アンインストール後に、iRIC2.2をインストールすると、動作が不安定になる場合あることが分かりました。
対応策として、https://i-ric.org/ja/download/get/ukJGPYを参考にレジストリからiRICを削除ください。

上記のように、iRIC2.2とiRIC2.3は、非常に競合しやすい状況にありました。
このため、事前にiRIC2.3をダウンロードしていた場合、iRIC2.2を使っているつもりがiRIC2.3を使っているという状況が起きていました。

そして、iRIC2.3には、以下の様な重大なバグがありました。
④iRIC2.3で、可視化ウィンドウ（2D）を表示したまま計算結果の削除や計算条件の再設定を行うと、iRICが強制終了する。
なお、この問題も2014/8/7以降のインストーラーにて解決済となっています。

水水学会の講習会で多かった、
・保存しようとしたときに強制終了した人
・再計算しようとしたときに強制終了した人

は、①②③によってiRIC2.3が稼働しており、④が原因で強制終了した考えられます。
せっかく講習会に参加して頂いたのに、大変申し訳ありませんでした。

iRIC2.3にはその他にも以下の様なバグがあることが発見されています。
https://i-ric.org/ja/download/get/ejjPTm
ただ、その多くは既に、解決されています。

今後とも、iRICをご利用頂きますよう、お願いいたします。