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iRICアップデートやリリース情報、その他関連情報をお届けいたします
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一昨日、北海道北部で発生した豪雨では一部の河川で氾濫が生じました。
早速8/7にリリースされたiRICの流出解析モデル:SRMと氾濫計算モデル:Nays2Dを組合せて、氾濫解析をおこなってみました。
計算に利用したデータはすべて公開されているデータを用いています。
まず、流出解析です。
気象庁のHPから該当する降雨データを取得します
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php
取得した降雨データをインプットとして、SRMで流出解析をおこない、氾濫が生じた河川への流出流量を算定します。
算定された流量を氾濫計算に使います。
氾濫計算には、地形データが必要です。
地形データは、国土地理院で整備をおこなっている基盤地図情報から取得します。
http://fgd.gsi.go.jp/download/
今回の計算には5mメッシュのデータを利用しました。
基盤地図情報で整備、公開されているデータは、地形計測がおこなわれたときに、水面より上になっている領域の標高データです。ので、計測時に水面下になっている領域のデータが欠損していることに注意して使います。
取得した地形データから計算格子を作成し、SRMで算定した流量を境界条件として、Nays2DFloodで氾濫計算を行いました。
結果は以下のとおりです。なお、ここではiRICの活用事例を示しており、計算結果の精度等については保証いたしません。