Nays2DFlood で X-RAIN降雨強度分布データを入力データとして計算すると、計算結果で出力される降雨強度分布が10分の1の大きさになってしまい、氾濫計算がうまくいかない問題が見つかりました。
計算準備段階で生成される中間ファイルをチェックしてみました。$(Project)をプロジェクトのxmlファイルの保存場所(プロジェクトのルートディレクトリ)とすると、
$(Project)/naysflood/IRiCZone/
の下に、Xrain_1.dat, Xrain_2.dat, …… という計算領域の降雨分布データ(BIG-ENDIAN, 64-bitバイナリ形式)が格納されます。
こちらに収納されているデータをチェックすると、降雨強度は観測値と変わりなく保存されているようです。
メインプログラムの中でデータの読み取りの際に1桁小さく読み取っている可能性があるため、ソースコードの確認の上、必要に応じて修正版を配布していただけると有難いです。
コメント
私が以前使用していたXrainデータはスケールファクター0.1のデータでしたので、計算時は0.1倍されてうまく処理されていました。
最近はあまり使っていないのでよくわかりませんが、スケールファクターが選択できるようになると良いかもしれませんね。
雨量条件を対象地区の転倒ます雨量計の観測値を降雨強度に変換したCSVファイルで取り込んで計算してみましたが、計算出力の降雨強度は入力値の10分の1になっていました。