お世話になっております。
3点,質問させていただきます。
現在,横に川が流れる土地で土地を造成したうえでの浸水状況のシミュレーションを作成しようとしています。
①地形データをwebからDEM5Aを読み込み,任意の範囲を選択し「選択された点の編集」から標高を編集後,マッピングを実行し流入点や流量の設定などを行った後で計算を行いました。その後計算結果を可視化ウインドウのスカラーでELEVATIONを確認したところ,変更した標高が反映されていませんでした。標高の値を編集した後に何か計算に反映させる操作などが必要だったのか,そもそも標高の編集操作に問題があったのか,教えていただけると幸いです。
②ボックスカルバートについてです。支川を堤防の下を通して合流させるために,堤防の左右の本川と支川が接するセルにカルバートを設定しました。支川側は標高153~154m,本川側は標高151.5~153.5m程度でカルバートの敷高153m高さ3.9m幅3.4mで設定をしています。これで通常の流量では支川→本川のみで増水すればバックウォーターが再現されると考えております。
計算結果を見ると概ね予想通りではあるのですが増水時から平常水量に戻った時に支川側のカルバート付近で水がたまり,本川側に排水されない現象が起こっています。
①②を踏まえて
また,カルバートの上には道路しかないため,支川と本川の交差する地点の堤防の高さを川と同じにしても疑似的なカルバートの考え方に近いのではと思いカルバートを消して堤防の標高を下げて計算しましたが可視化ウインドウのELEVATIONでは標高が反映されていないため支川が堤防にぶつかり溜まってしまっています
③カルバートを支川側を入口,本川側を出口に設定すると計算が最後まで実行されず,入口出口を逆にすると計算が最後まで実行されます。カルバートの入口出口にはなにか違いはあるのでしょうか。
長文申し訳ありません,説明不足な点もあるかと思いますがなにか1つでも構いませんので,ご返答のほどよろしくお願いします。
コメント
訂正です。
①…マッピングは計算の直前。
①②をふまえて…道路はカルバートの上ではなく堤防の上です。
井上と申します。 iRIC のご利用、ありがとうございます。
自分は GUI の担当のため、① についてのみご回答します。②, ③ については、ソルバ担当者からの回答をお待ち下さい。
DEM データについて、任意の範囲を選択して「選択された点の編集」で標高を編集した後、マッピングを実行されたとのこと、基本的な手順はそれで間違いありません。
何か、マッピングなどでの細かい手順に問題があったのかもしれないと思います。
以下、ヒントになるかもしれないと思う情報をお伝えします。ご参考になれば幸いです。
・地形編集後、手動で格子へのマッピングをするときは、格子 -> 属性のマッピング -> 実行 のメニューを使っておられると思います。このメニューを選択すると、「属性のマッピング」ダイアログが表示され、どの属性をマッピングするかを選択できます。地形を編集した場合「地形」の横のチェックボックスを ON にしてから「OK」ボタンを押す必要があります。チェックのつけ忘れがないか、ご確認いただければと思います。
・オブジェクトブラウザで 格子 / 格子点の属性 / 地形 にチェックをつけると、格子が地形に基づいて色塗りされるので、地形情報が格子に正しくマッピングされたかを目視で確認することができます。点群データと同じように色塗りされているかご確認ください。同じような色塗りになっていれば、格子に正しく編集内容が反映できています。
もし標高の変化量が小さい場合、もしかするとデフォルトの設定では色の違いを目視で確認するのが難しいかもしれません。そのような場合、以下の手順で表示色設定を変更してください。
1. オブジェクトブラウザで 地理情報 / 地形 を選択
2. 右クリックメニューから 「表示色設定」を選択
3. 「値の範囲」の「自動」のチェックを外し、細かく値の変化を見たい範囲にあわせて「最小値」「最大値」を変更する
最大値、最小値を適切な値にすれば、自分が行った地形の変更内容を、色の変化として確認できます。
お試しいただければと思います。
もし上記で問題が解決しない場合、再度ご連絡ください。
どうぞよろしくお願い致します。
井上様、ご回答ありがとうございます。
マッピングの「地形」チェックボックを確認しましたがチェックついていました。
また、オブジェクトブラウザで 格子 / 格子点の属性 / 地形 で確認をしたところ、地理情報 / 地形 / 地勢データで確認できる地形とは色塗りのされ方がちがうものの、大まかには格子に反映されているであろう形状をしていました。(教えていただいた手順を参考に、格子 / 格子点の属性 / 地形 ・ 地理情報 / 地形のそれぞれ表示色や値の範囲、分割数を調整してみましたが地勢データで確認できる色の塗られ方とは異なっていました)
つまり、格子には編集された地形が反映されているものの、計算やその結果には反映されていないのではないかと思われます。
お手数おかけしますが、よろしくお願いいたします。
過去のフォーラム「手動で設定した地形を計算結果に反映させる方法について」と、地形データの取り扱い方についての下記のpdfを拝見いたしました。
https://i-ric.org/download/iric-notes/
まず何より格子サイズを小さくする必要があると考え、大幅に格子サイズを小さくしたことで計算結果に地形が反映されていました。
質問①については解決だと思います。
井上様、お手数おかけしました。ありがとうございます。
②について、少しお状況が複雑すぎて、回答が難しいです。カルバートの入り口と出口に水位差があり、かつカルバートの敷高が水位以下であれば、カルバートの式(マニュアル参照)に基づく、流量が移動するはずです。
③について、カルバートの場合、入口と出口の処理は同じです。逆にすると上手く行かない理由は分かりません。