粗度のポリゴンデータはいくつか作れますが、重ねた場合どのようになりますか?
重複してしまうのか、どれかが優先されてしまうのか、またその場合どの設定が優先されるのか知りたいです。
y200268様
こちらの情報はiRICのマニュアルに記載がございます。
iRIC User’s manual » Docs » プリプロセッサー » 格子 » 属性のマッピング https://iric-gui-user-manual.readthedocs.io/ja/v4_jp/04/05/02_mapping.html
複数の地理情報がある際のマッピングはオブジェクトブラウザで上にあるものが優先してマッピングされます。
このようにポリゴンがあるときは、 https://i-ric.org/webadmin/wp-content/uploads/2023/08/2023-08-03_08h55_50.png このようにマッピングされます。 https://i-ric.org/webadmin/wp-content/uploads/2023/08/2023-08-03_08h58_43.png
検証に5分もかからないのでご自身で試してみて下さい。
ありがとうございます。
また、地理情報のインポートについてなのですが、国土地理院標高タイル(基盤地図情報数値モデルDEM5A)では標高が描かれない場所を国土地理院標高タイル(基盤地図情報数値モデルDEM10B)で使いたいのですが、こちらもインポートした場所がかぶっている場合は後からインポートした地理情報が優先されるという認識で大丈夫でしょうか?
その認識で問題ありません。 地理情報として追加された情報は基本的にオブジェクトブラウザーで上に配置されたものが優先的にマッピングされます。
単純なダミーの点群データはエクセル等を使って簡単につくれるので、ダミーデータの上下を入れ替えたりして試されるとよいと思います。 (A列からC列に点のX座標、Y座標、値を1点につき1行ずつ入力してcsvで保存するだけです。)
以下に例を示します。
1.全ての点の高さが1の点群Aと高さが2の点群Bを、Bを上にして配置しています。 (点群はわかりやすいように補完された面表示にしています。) https://i-ric.org/webadmin/wp-content/uploads/2023/08/2023-08-09_09h28_24.png
2.この状態でマッピングを行うと点群Bの高さが優先して格子点にマッピングされます。 https://i-ric.org/webadmin/wp-content/uploads/2023/08/2023-08-09_09h35_56.png
3.点群AとBを入れ替えて点群Aを上に配置します。 https://i-ric.org/webadmin/wp-content/uploads/2023/08/2023-08-09_09h37_15.png
4.この状態でマッピングを行うと点群Aの高さが優先して格子点にマッピングされます。 https://i-ric.org/webadmin/wp-content/uploads/2023/08/2023-08-09_09h41_18.png
検証につかったプロジェクトとダミーの点群データを差し上げますので色々と試してみて下さい。 https://i-ric.org/webadmin/wp-content/uploads/2023/08/mapping-priority.zip
注意点として、 各点群は点群毎に三角形分割され、格子点はその格子点を含む三角形を構成する点の値を重み付け平均した値がマッピングされます。 そのため、点群データ同士の間に隙間がある場合そこには三角網が生成されず、そこにある格子点にはおかしな値がマッピングされます。 詳しくは以下の記事にまとめてあるので読んでみて下さい。 https://qiita.com/starfieldKt/items/1001c39610d064af8765
点群同士がラップしていれば上に存在する三角網からマッピングされるので概ね問題はないですが、 念のため補完された面表示やワイヤーフレーム表示にして隙間がないか等の確認は行うほうがよいです。
また、点群同士をマージする際に、ラップした部分で点群データ同士の精度や測量時期等によって値に大きな開きがあるような場合は、 そのままマージすると以下のように凸凹なデータになってしまいます。 https://i-ric.org/webadmin/wp-content/uploads/2023/08/2023-08-09_09h44_38.png
なので、ラップ部の点については採用したい点群の点を残し、あとは削除するなどしてからマージを行うことでうまく地形をマッピングできると思います。 点群の削除等はiRICの機能でも行なえます。
iRIC User’s manual » Docs » プリプロセッサー » 地理情報 » 点群データ編集機能 https://iric-gui-user-manual.readthedocs.io/ja/v4_jp/04/04/02_pointcloud_data.html
ご丁寧に教えてくださりありがとうございました。よく理解することができました。
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y200268様
こちらの情報はiRICのマニュアルに記載がございます。
iRIC User’s manual » Docs » プリプロセッサー » 格子 » 属性のマッピング
https://iric-gui-user-manual.readthedocs.io/ja/v4_jp/04/05/02_mapping.html
複数の地理情報がある際のマッピングはオブジェクトブラウザで上にあるものが優先してマッピングされます。
このようにポリゴンがあるときは、
https://i-ric.org/webadmin/wp-content/uploads/2023/08/2023-08-03_08h55_50.png
このようにマッピングされます。
https://i-ric.org/webadmin/wp-content/uploads/2023/08/2023-08-03_08h58_43.png
検証に5分もかからないのでご自身で試してみて下さい。
ありがとうございます。
また、地理情報のインポートについてなのですが、国土地理院標高タイル(基盤地図情報数値モデルDEM5A)では標高が描かれない場所を国土地理院標高タイル(基盤地図情報数値モデルDEM10B)で使いたいのですが、こちらもインポートした場所がかぶっている場合は後からインポートした地理情報が優先されるという認識で大丈夫でしょうか?
y200268様
その認識で問題ありません。
地理情報として追加された情報は基本的にオブジェクトブラウザーで上に配置されたものが優先的にマッピングされます。
単純なダミーの点群データはエクセル等を使って簡単につくれるので、ダミーデータの上下を入れ替えたりして試されるとよいと思います。
(A列からC列に点のX座標、Y座標、値を1点につき1行ずつ入力してcsvで保存するだけです。)
以下に例を示します。
1.全ての点の高さが1の点群Aと高さが2の点群Bを、Bを上にして配置しています。
(点群はわかりやすいように補完された面表示にしています。)
https://i-ric.org/webadmin/wp-content/uploads/2023/08/2023-08-09_09h28_24.png
2.この状態でマッピングを行うと点群Bの高さが優先して格子点にマッピングされます。
https://i-ric.org/webadmin/wp-content/uploads/2023/08/2023-08-09_09h35_56.png
3.点群AとBを入れ替えて点群Aを上に配置します。
https://i-ric.org/webadmin/wp-content/uploads/2023/08/2023-08-09_09h37_15.png
4.この状態でマッピングを行うと点群Aの高さが優先して格子点にマッピングされます。
https://i-ric.org/webadmin/wp-content/uploads/2023/08/2023-08-09_09h41_18.png
検証につかったプロジェクトとダミーの点群データを差し上げますので色々と試してみて下さい。
https://i-ric.org/webadmin/wp-content/uploads/2023/08/mapping-priority.zip
注意点として、
各点群は点群毎に三角形分割され、格子点はその格子点を含む三角形を構成する点の値を重み付け平均した値がマッピングされます。
そのため、点群データ同士の間に隙間がある場合そこには三角網が生成されず、そこにある格子点にはおかしな値がマッピングされます。
詳しくは以下の記事にまとめてあるので読んでみて下さい。
https://qiita.com/starfieldKt/items/1001c39610d064af8765
点群同士がラップしていれば上に存在する三角網からマッピングされるので概ね問題はないですが、
念のため補完された面表示やワイヤーフレーム表示にして隙間がないか等の確認は行うほうがよいです。
また、点群同士をマージする際に、ラップした部分で点群データ同士の精度や測量時期等によって値に大きな開きがあるような場合は、
そのままマージすると以下のように凸凹なデータになってしまいます。
https://i-ric.org/webadmin/wp-content/uploads/2023/08/2023-08-09_09h44_38.png
なので、ラップ部の点については採用したい点群の点を残し、あとは削除するなどしてからマージを行うことでうまく地形をマッピングできると思います。
点群の削除等はiRICの機能でも行なえます。
iRIC User’s manual » Docs » プリプロセッサー » 地理情報 » 点群データ編集機能
https://iric-gui-user-manual.readthedocs.io/ja/v4_jp/04/04/02_pointcloud_data.html
ご丁寧に教えてくださりありがとうございました。よく理解することができました。