iRIC v4、スタンダードモードでの計算です。マニュアルp2には「計算セルごとにフラグを設定し、障害物を定義します」とあります。「計算セル」の具体的な定義はソルバーマニュアルには明記されていないように思いましたが、近接する格子点4点で囲まれた四角形のことだと推測して障害物ポリゴンを作成しました。しかし、添付画像のように囲んだセルや囲んだ格子は同じでも、セルの大きさが若干異なっただけで下流部の堆積位置が変化します。その挙動はアナログ的には理解できるものですが、数値計算的には格子点4点で囲まれた四角形の中に複数の「計算セル」が存在しているような挙動であり、障害物を適切に設定する上では「計算セル」の定義を正しく知る必要があると感じます。お手数をおかけいたしますが、ご教授くださいますようお願いいたします。(なお、添付画像の格子は粗すぎると思っていますが、挙動確認作業の高速化のためにそのようにしております。)
コメント
プリプロセッサーのオブジェクトブラウザで,セル属性にチェックを入れて,障害物セルにチェックを入れて格子を確認してみてください.一つ一つの四角が計算セルで,ここに反映されたものが計算に用いられます.添付の画像は障害物位置をポリゴンで指定し,そのあとにマッピングを行っていると思いますが,ポリゴンの大きさとセルのオーバーラップ度合いでどこの計算セルを障害物とするかは少し変わります.おそらく,2ケース間で,計算セルに設定されている構造物の位置は微妙に異なっていると予想します.
champonさんの情報に少し追記です。
ポリゴンを用いて属性のマッピングを行う場合、セルの属性についてはセルの中心点がポリゴンの範囲に含まれているとマッピングされます。
ユーザーズマニュアルのプリプロセッサー>格子>属性のマッピング>地理情報のマッピングについての項をご参照ください。( https://iric-gui-user-manual-jp.readthedocs.io/ja/latest/04/05/02_mapping.html#sec-geodata-mapping )
添付頂いた画像を拝見した感じですと、左岸側にポリゴンを移動したケースでは中央からひとつ左岸側のセルの中点がポリゴンに含まれているように見えますのでchamponさんの予想通り2ケース間で障害物として設定されているセルが異なっているのではないかと私も予想致します。
KeitaHoshinoさん
補足ありがとうございます.大変たすかりました.
なるほど。セルの中心点が囲われることでそのセルが障害物になるのですね。またセル属性のマッピングについてはソルバーではなくiRICのマニュアルに記載されているのですね。大変勉強になりました。ありがとうございました。