iRIC Version3では流れの不透過設定はセル単位のみで設定可能でした．したがって，不透過型の水制の設定は障害物セルとして設定する必要があったので，必然的に水制の最低厚は格子サイズに依存することになります．例えば実河川で格子サイズが10ｍ程度の場合水制の厚さも10mとしなければならず，もし，もっと薄い水制の設定をしなければばらばい場合，格子サイズも相当に小さくしなければならず，計算に負荷がかかってしまいます．
これに対してiRIC Version4では計算格子の辺（3次元では面)で与えることが可能となりました．この結果，不透過条件もセルではなく辺で与えることが可能になり，格子サイズに関係なく不透過の条件を与えることが可能になりました．格子サイズの関係から非現実的な分厚い水制とか，薄い不透過面を設定するために極端に細かい格子を設定する必要も無くなり，計算効率も格段に良くなりました．
是非お試し下さい．