[計算例 5] 実河川における準3次元流れの計算(複断面)¶
河床高標高データ(横断データ)の読み込み¶
Figure 123 で「インポート」「河床高」を選択する.
Figure 124 で,「compound.riv」を選択して[開く].(compound.rivは, https://i-ric.org/yasu/fw/rivfiles/compound.riv からダウンロードして ローカルに保存しておくこと).
Figure 125 のように「問題が見つかりました」と出るが,構わず[OK]をクリックして 続ける.
Figure 126 「河川測量データインポート設定」 のウィンドウで, 「左岸と右岸の中点」を選択して[OK]をクリック
Figure 127 rivファイルのインポートが完了する. なお,実際の河川のrivfileは横断測量断面そのままの場合,断面どうしの交差の回避や不要部分の 無効化など様々な編集が必要となるが,ここでは編集済みのもの用意してある.実際はそれぞれの 状況に応じた対応が必要となる.
格子の生成条件の設定¶
Figure 129 のメニュー画面で,「格子」「格子生成アルゴリズムの選択」を選ぶ
Figure 130 「格子アルゴリズムの選択」画面で,「河川測量データから生成」を選んで[OK]をクリック
Figure 131 格子生成条件設定完了.各横断線の両端とセンターに青丸が表示された画面となる.
格子の生成¶
横断線のうちの一つ(どれでも良い)を選択し,左右岸どちらでも良いので右クリックして, 「分割点の追加(A)」を選択する.
「分割数」ここでは[8](中央から半分の断面を8分割するという意味)を指定して[OK]をクリック.
Figure 132 で選択したのと反対側の横断線を選んで,右クリックし, 「分割点の追加(A)」を選択する.
「分割数」ここでは[4] Figure 133 で指定したのと同じく 左右岸対称の分割数とする.
縦断方向の分割数は一括して指定する.メニューバーから「格子」「格子生成条件」 「分割点の一括追加」を選択
「目標とする分割点間の距離」を選び,ここでは[50]mを指定して,[OK]をクリック.
分割点の設定が完了.縦横断方向の分割点に黄色の〇が付いた平面図が表示される.
メニューバーの「格子」「格子生成」を選ぶ.
格子生成範囲が青で塗られて,範囲の距離標を示すウィンドウが現れるので,確認して [OK]をクリックする.
「マッピングを実行しますか?」と出るので[OK]をクリックする.
格子生成が完了し,格子が表示される.
オブジェクトブラウザーの「格子」「格子点の属性」「河床高(m)」に☑マークを入ると, 格子平面図に標高がカラーコンターで表示され,マッピングの結果が確認出来る.
計算条件の設定¶
メニューの「計算条件」「設定」を選ぶ
「グループ」「流量および下流端水位の設定」で,「流量を与える時間単位」を[時間]とし, [Edit]をクリックする.
Figure 146 で3時間の一定流量[2,000㎥/s]を設定して[OK]をクリックする.
「時間および浸食に関するパラメーター」は下図ように設定する.
「3次元流速分布」に関しては下図のように設定して.[保存して閉じる]を選択して終了
計算の実行¶
メニューバーで,「計算」「実行」を選択
「プロジェクトを保存しますか?」と聞かれるので,「はい(Y)」を選んで,適当な名前で 保存すると計算が開始される.
「計算が終了しました.」と出るので,[OK]をクリックする.
計算結果の表示¶
メニューで「計算結果」「新しい可視化ウィンドウ(2D)を開く」を選択する.
可視化ウィンドウが表示されるので,サイズを適当に変更して見やすい状態にする.
水深の表示¶
Figure 154 のように.オブジェクトブラウザーで, 「スカラー(格子点)」「Depth(m)」 に☑マークを入れて,[Depth(m)]を右クリックで「プロパティ」を選択すると, 「スカラー設定ウィンドウ」 Figure 155 が表示される.
「スカラー設定ウィンドウ」 Figure 156 を図のように設定して[OK]をクリックすると, 水深コンターが表示される.
背景画像の表示¶
「ファイル」「プロパティ」を選択する.
「プロジェクトプロパティ」で「座標系」の「編集」を選択する.
「座標系の選択」画面で,「検索」に[Japan]と入れると,「EPSG.......」というのが沢山出てくるので, その中で,末尾が「XII」のものを選んで[OK]をクリックする. (日本の座標系については, http://www.gsi.go.jp/sokuchikijun/jpc.html を参照されたい.)
「プロジェクトプロパティ」ウィンドウを[閉じる]
オブジェクトブラウザーで,「背景画像(インターネット)」「国土地理院(標準地図)」 に☑マークを入れると,背景地図が読み込まれ,表示される.
背景を写真にしたい場合や,他の種類の地図にしたい場合は,別の項目を☑する. なお,GUIの操作時に常時背景画像を表示させておくと,操作が非常に重くなるので, 通常は「背景画像」の☑マークを外しておくことを推奨する.
ベクトルと流線の表示¶
操作方法,表示方法は全章の例と全く同じなので,省略する.
パーティクルアニメーションの表示¶
オブジェクトブラウザーの「パーティクル」「Velocity」に☑マークを付けて, タイムバーをゼロに戻し,プレイボタンを押す( Figure 162 )と Figure 163 の水深平均流速によるパーティクルアニメーションが始まる.
表面流速に乗ったパーティクルを赤色で表示する. 「パーティクル」「SurfaceVelocity」に☑を入れて,「パーティクル」を右クリックして 「プロパティ」を選択すると,「パーティクル設定画面」 Figure 164 が表示されるので,図のように設定して[OK]をクリックする. タイムバーをゼロに戻して,プレイボタンを押すと Figure 165 の 表面流によるパーティクルアニメーションが表示される.
同様な手続きで,「BottomVelocity」を選択すると,底面流によるパーティクルを表示出来る.