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1. はじめに

本書はPythonを使ってiRIC用のツール開発をしようとする人のための解説書です.すなわち,

  1. PythonコードでiRICのGUIを使ってiRIC用の計算格子を作成する.

  2. PythonコードでiRIC用の計算ソルバを作成し,iRICのGUI上でを使って計算条件の設定, 計算の実行, 計算結果の表示など行う.

2022年7月リリースのiRIC Vesion 4.0では従来はFortranとC++のみで可能であったiRIC用の格子生成ツールや ソルバもすべてPython環境で開発可能となり,ユーザー独自の目的に合致したツールの開発が可能になりました.

なお,「iRICを使わない」ですべてPython環境の下のみで行うための解説は 令和版現場のための水理学 で公開済ですので, ここではこれを 「iRICと連動させながら」実行するためのテクニックについて解説します. この解説書は,新しく自分で開発したツールをiRICに組み込みたい方や,会社や研究室で所有している 計算モデルをiRICに組み込んで使用したい方の参考になること間違い無しです.

注釈

本コンテンツの版権は 一般社団法人 iRIC-UC が保有しております. 作成に際しては みずほリサーチ&テクノロジーズ の井上敬介氏および, 株式会社 RiverLink の旭一岳氏の全面的なご協力を頂いております.

注釈

本コンテンツ中で公開している「iRICで動く2次元流れと河床変動計算のPythonソースコード」 は iRIC-UC 会員への限定公開となってますので,この機会にぜひ入会のご検討お願いします.