Mflow_02 は直交座標系(デカルト座標系)で有限要素法を用いた非構造格子による非定常平面2次元流れと河床変動計算の解析ソルバーであり、その原型は1980年代後半に信州大学の富所五郎によって開発が開始されたプログラムが基本となっています。その後、蒲生嶺行(元パシフィックコンサルタンツ(株)、現(有)蒲生インテリジェントテクノロジー(G.I.T.))、浜口憲一郎、市山誠(パシフィック・コンサルタンツ(株))らが中心となりモデルの拡張・開発を行い、移動境界モデル、河床変動計算をはじめいくつもの機能が追加され、2014年 7月にiRIC Version2.3 用の計算ソルバーとして登録されました。
非構造格子の特徴を生かして、橋脚、堰等の構造物を含む領域の非定常流れの計算、あるいは、多数の分合流を有する河川域と氾濫域とを一体型計算領域としての氾濫計算等が可能なモデルです。また、河床変動計算も砂州の発生・発達・移動なども精度よく再現可能です。数多くの実務での適用例があり、橋脚等の影響評価、樹木や植生の影響評価、氾濫計算、河口砂州フラッシュなどに適用されています。
Mflow_02 ver2.*.* を利用した計算事例(格子作成・流況計算)の解説です。格子作成・流況計算に関しては ver3.1.1 でも利用できますので参考にしてください。